<北欧編>No.1
第1回 北欧への旅立ち
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私は心を魅かれた場所に関しては、本や写真などだけでは満足できず、どうしても現地に行ってそこで生活する人々や、土地の持っているエネルギーや空気感を実際に体験しない と気がすまないという、わがままな女です。音楽に関してはさらに厳しく、民族音楽はそれぞの本場で本物を聴かないと気がすみません。 今から8年前、「北欧とアイルランドの音楽が私を呼んでいる〜」と言い残し、当時の私は大の春休みを利用して、フィンランド、ノルウェイ、アイスランド、アイルランド、イギリスを巡るに出ました。もちろん学生の貧乏旅行で、格安航空券を手にいれ、主にユースホステルな どを利用するつもりで、ヒッチハイク覚悟で「地球の歩き方」片手に旅立ちました。 格安航空券なので(機内が狭くゴハンがまずくて有名な)アエロフロート航空で、モスクワ乗り換え(モスクワで一泊)でした。モスクワまでの約12時間はひたすら窓の景色を見るか寝てました。景色は白い山がたくさんずーっと連なっていて、たまに平地にちょこんちょこんと明りがついていて、あそこに町があるんだな、と思いました。とにかくものすごいジオラマで、どれくらいの大きさなのかさっぱりわかりませんでした。そしてモスクワ空港に着いて、よくわからないまま誘導され、Gate21というロビーでトランジット(乗り継ぎ)ホテルまでのバスをボーっと待ちました。空港内は閑散としていて照明も暗く、しーんとしていて陰気な感じでした。当時はまだペレストロイカ前だったのです。そんな中、この国の人だかわからないけど、一人の青年の奏でるフルートがとてもなぐさみになりまし。そして2時間くらいしてやっとバスが来ました。ホテルまでは5分くらいで着き、こりゃこの大変だわ、と思いました。 ホテルの部屋は暖かくていいのですが、乾燥して喉がカラカラになります。エレベーターはガタガタいうし、食事はまずいし(パンが石のように固くてとても歯が立たないのです!)いやーな気持ちになりました。でもビーフストロガノフだけはおいしかったです。翌日空港に行くと(今度はさすがにバスは定刻通り)、早速また待たされることになりました。行機が2時間遅れ、という表示がでているのです。ヨーロッパでもそうですが、1時間や2時遅れるのが当り前みたいな感じになっていて、日本ではとても信じられない状況でした。には聞いていたけど、本当なんだと思いました。っと飛行機に乗り込み、陰気くさい空港におさらばして、フィンランドの首都ヘルシンキに 向かいました。 1時間半くらいで到着です。モスクワと同様に厚い雲に覆われて、薄暗くどんりしているけれど、人が親切でモスクワより英語も通じるし、町が明るい雰囲気です。建物色彩がピンクや黄色なども多いからだと思います。早速トラベラーズチェックを換金して、バスで中央駅まで行きました。こういうところにツーリストインフォメーションがあるので、そこでユースホステルを探したら、なんと冬期はみんな閉まっているというのです。そりゃたしかに北欧といえば夏がシーズンですけど、全部やってないとは、、、しかたなく安めのホテル(と言っても安宿自体がないのです)に予約してもらい、 いろいろ交通機関などが割引になるヘルシンキカードを買って、チェックインしました。 防寒服などを買うついでに軽く街を散策。石畳の上を市電と車が走り、カラフルだけどセンスのよい重厚な建物が並びます。夕食は節約のためファースト・フードで。でも日本ほど安くなかったです。北欧は生活水準が高く、社会保証もちゃんとしている分、物価や人件費も高いんですね。だから安宿もないのです。 その日はさすがに疲れて早めに寝ました。暖房で喉がカラカラです。 |