<アイルランド編>No.10
第10回 エメラルドグリーンの海
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午後4時頃、Skibbereenに到着。ここまでくると大抵の地図にはこの町の名前は書かれていない。しかし町はかわいい感じでなかなか雰囲気がよろしい。と油断したのがいけなかった。それから2時間は地獄の宿探し。B&Bを見つけて呼び鈴を押しても誰も出てこない、の連続。オフシーズンなので田舎は宿を閉めちゃってるんだろうか。そういえばツーリスト・インフォメーションも「Today is closed」なんてあったし、今日は祝日かなんかかしら?町では胸に黄色い花をつけた人を見かけるし、何だろ?小雨&強風の中(アイルランドに来てから、毎日が強風)荷物と共に歩き回ってぐったり&体が冷えきってしまった。 あきらめて少々値の張るバスターミナルから近いホテルにした。ところがホテルなのに部屋はキレイだけどシャワーが最悪。チョロチョロ〜って感じの水しか出ない。共同シャワーのほうに行ったらそっちのほうがマシだった。なんかシャワー自体がきっとこういうもんなのね、この国。っていうか、日本がじゃんじゃん水を使いすぎなのかも。それにしても連日の強風歩き&小雨で今日はさすがに頭が痛い。
しかし翌朝の朝食で生き返る。アイルランドは田舎に行けば行くほど料理がおいしくて、バラエティーに富んでいるようだ。どうも田舎のほうが趣味で宿をやってる感じがあって、料理も楽しみのひとつにしてるみたい。パンをおかわりしたら喜ばれた。 もう一日ここに泊まるとして、さあて今日はどうしようかな、と思いながら出かけようとすると、宿のおばちゃんが「それじゃ寒いだろうから」と、コートとマフラーを貸してくれた!なんとありがたい!しかもこの辺りでは一番の景色のBartimoreに行きなさい、と教えてくれた。そのうえ、バスはないからヒッチハイクで行けと。「This is the sign.」と言って右手の親指を立ててわざわざ説明してくれた。うお〜、ヒッチですかい、とうとう。でも宿のおばさんが言うんだから、珍しいことじゃないんでしょう。ということで、いざ Bartimoreに出発。 相変わらずの強風だが、おばちゃんの貸してくれたマフラー&コートのおかげで全然平気。しかも荷物もなく身軽なので、てくてく歩いていく。10分ほどで農家の点在する田舎道に変貌。と、突然、雨に襲われた。道端の小屋の庇で雨宿り。おやおや、通り雨だったみたいね。陽が射したり曇ったり。これがアイルランド特有の天気らしい。しかしまあ車が全然通らないよ。3kmほど歩いてOld Cortというところに着いた。(看板を発見。)Bartimoreまではあと9km。とりあえず発見したBarかCafeかわかんないけど、とにかく入って休憩。
ま〜、映画に出てきそうな「さびれた」感じ。あれあれ、きちゃないけどいじらしい犬(相当くたびれている)がビリヤード台の上 に寝てるわ。しかも店内半分は改装工事(といっても、一人の青年が壁紙を張り替えているだけ)をしていて散らかっている。 なんか西部劇に出てきそうな薄汚れたおっさん二人が何か飲んでいる。おっと、むやみに恐がってはイカン。とりあえずトマトジュースなんか頼んでみる。そしたらそこのおばさんがいろいろ話しかけてきて、日本から来たと言ったら「ここに名前と出身地を書いておくれ!」とノートを出してきた。やっぱり珍しいんでしょう。漢字を見て満足そうにしてましたよ。犬が寄ってきたので頭を撫でたらやっぱり汚かった。手が黒くなってしまったもんね。まあでもいいや。 それで、「これからBartimore に行こうと思ってる」と話したら、周りのお客に(常連なんでしょう)行く人がいないか聞いてくれた。見当たらないのでちょっとして もう行こうかなーと思ってたら、ちょうどその時に来た客が行くという。ラッキー!おじさん、快く引き受けてくれたけど、運転前にビール飲んでたなあ。しかし車はかっこよくてシートが毛皮だった。シャ〜ッと15分くらいでBartimoreに到着。お礼を言って車を降りるとさらに凄い強風。港町らしい。あ〜、田舎だぁ〜。のどかだなぁ〜。おおーっ、エメラルドグリーンの海!!!しかも天気が良くなって、太陽が映し出す色と輝きが素晴しい。これは本当にここでしか見れない風景だし、できない体験だ、と思った。1時間くらい感動とコーフンのまま歩き回る。いいよ〜いいよ〜アイルランドの田舎。
3:00pm頃、帰路につく。さあ今度こそヒッチハイクしなきゃ帰れないよ。大丈夫かねー、車はあんまり通らないし。。。後ろを振り返りながら歩く。 あ、来た。ブ〜ン。だめだめ。そうカンタンにはいかないわね 、さすがに。しかし10台目くらいかな、赤いバンが止まってくれた。こりゃ歩いて帰るしかないか、と諦めたとたんだった。 さて乗っけてくれたのは、20代後半かと思われる、あんちゃん二人組みだったのでちょっと不安もあったけど、乗っけてくれた所が後ろの荷台で角材なんかと一緒の所だったんで揺れる揺れる、しっかりつかまってないとタイヘン。そんな心配どころじゃなかった。耐えること20〜30分?、再びSkibbereenに到着。結局あんちゃん達は悪者ではなく、気のいいあんちゃん達だった。お礼を言って見送る。 無事ホテルに戻り、おばちゃんにマフラー&コートを感謝と共に返却、そして今日の事を話すと自分の事のように喜んでくれた。(今でもこのおばちゃんの笑顔は覚えている。お元気かしら。。。) |
次回はさらなる田舎に北上。Bantryまでヒッチハイク。たどり着けるのか、、、?
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