<アイルランド編>No.12

第12回 Glengarriffのボビィ

日の歩き&疲労と、ベッドが柔らかすぎたこともあり体中が痛い。

さて例によって宿でバスのことを聞いてみると、またもやOnly Summerの嵐。Bantryからは近くの(18km北の)Glengarriff というところまでのバスしかないそうな。遠くに行くには、いったんCorkまで出なきゃいかんと。コークに戻るのはイヤなので(昨日の苦労が水の泡)、Glengarriffにバスで行くことにした。バスで。だって今日はヒッチは体力の限界。それにしても田舎から田舎への移動はタイヘンだ。ま、だから田舎のままであって、そこがいいんだけど。11:15am Bantry出発。例のごとく10分ほど遅れて。30分ほどでGlengarriffに到着。なんとまァ、Bantryよりさらに田舎。バスを降りてウロウロしようかなと思いきや、すぐにホステルの客引きのおっちゃん達が寄ってくる。

そこで出会ったのがボビィ。勝手にこっちでそういう名前にしたんだけど。かなり強引でマイペースなおっさんで、おかげでいろんな思い出ができた。ボビィは自分の車でホステルまで連れていってくれるというので、ボビィの宿に決定。しかし車は山道に入っていく。おいお〜い、どこ行くんだ〜?

見はり塔の上(うわっ!若かりし頃のホータツナミ)

着いてみればまだ新しくてかわいいホステルだ。バス・トイレもcleanでキッチンも広くてピカピカ。料理する意欲も湧いてくる。しかもLocationも山の中腹で眺めが良く、犬もいてなかなかいい感じじゃないの。そして部屋代は¥900弱。ん?しかしベッドにはブランケットがない。(後で知るのだが、こういうホステルは寝袋持参のバックパッカー用で、普通はブランケットなんてないのね)さてさて、夕食&明日の朝食の材料を買いに町に降りねば。ボビィが車で連れていってくれるというので、ラッキー!と乗り込む。するとナゼか「Garinish Islands」という小さな島へのフェリー乗り場に到着。なになに?どーゆーこと?

Garinish Islandsのアザラシ?

するとボビィが、「Garinish Islandsはあそこに見える島、最高だから行っておいでよ。フェリーは1:00pmに出るよ。買い物 は戻ってきてからでもできるだろう!」とすすめるので、まあ観光ついでに面白そうだし行ってみることにした。

お昼ゴハンを近くで食べ、時間になってフェリー乗り場に行ってみると、なんとボビィ本人がチ ケット売り場(実際には人がひとり入れる程度の小屋)から顔を出して「こっちこっち」と呼んでいる。なんだよ、ボビィ、自分でフェリー運航&客引きもやってるのね。ホステルだけじゃなくてこんなところまで。しかもフェリーじゃなくて小さなモーターボートじゃないの。10分くらい。途中、アザラシみたいなのに遭遇(写真見てね)。

雰囲気たっぷりの見はり塔

さあ、Garinish Islamdsに到着。ボビィは1時間くらいしたら迎えにくるから、と言ってすぐに次の客引きに戻っていった。小さな島だけどちょっと冒険気分で面白いぞ。道は整備されていて迷うこともなさそうだし、途中ちょっとはずれ道を行くと、だーれもいない海岸に出て、貝殻集めなんかしたり。そして18??年に建てられたという見張り塔みたいなのがまた面白かった。

ちょっと壊れかけてるんだけど中に入れて、せまーい階段を昇っていくと一番上に出てま〜見晴らしのいいこと。しかも円形の塔の中心に太い 棒が立っていて、そこに乗っかって喋ると声が響く響く。スピーカー通して喋ってるみたい。面白かった。(写真参照)また近くにはケルトの文字板みたいな遺跡出土品がたくさん並べられてあった。なんの説明もなく、ただ置いてあるだけ。アイルランドって、こうなのよね。しっかしまあ、オフシーズンとはいえ静かだァ〜。


出土品(?)の数々

2:30pm頃、約束通りボビィはやってきた。次の客を乗せて。Glengarriffに戻り、食材の買い物。ホステルに戻るときにボビィにバスのことを尋ねると、なんとここからはCork行きのバスしか出ていないと。ここから北上して Killarneyまで行きたいというと、タクシーで行けという。しかし料金が高いので渋っていると、ボビィがKillarneyの 途中のKenmareまで£15(アイリッシュ・ポンド)で連れて行ってやるという。 Kenmareからなら、Killarney行きのバスが出ているというのだ。じゃあそれでお願いしますわ、と交渉成立。

ホステルに着くと、ボビィはすぐさままたどこかへ行ってしまった。せわしないなぁ。まだ夕食には早いので近くで散歩をしたり。ああ、田舎はいいなあ。人と擦れ違うときに笑顔で 「Hello」と声をかけられる。

30分ほどでホステルに戻ってくると、なんとボビィともう一人のおっさんとで木を切ったりブロックを積んだり必死にホステルの「続き」を作っている。どうりで部屋もキッチンも新しいはず、まだ増築中というか、建設中なワケね。客引きにフェリー(正確にはモーターボート)の運航に、そしてホステルの建築に、まァ忙しいこと。ボビィもタイヘンなんだー。さて、そろそろ夕食を作ろうかと思えば一切の調味料がない。あちゃ〜。言ってくれればさっき一緒に買ってきたのに〜。
Garinish Islandsの古城跡

しかもヒーターがつかないので寒くなってきた。ボビィは忙しく動き回っているので口をはさめず、8:00pm頃までウロウロ。外はまだ明るい。そう、サマータイムだけあって、そして北の国だけあって3月末でこの日没の遅さ。

やっとボビィが入ってきて、「今、暖炉に火をつけるから」と言ってまた出ていきそうになったので、「キッチンには何もないの?」と聞くと「バターがあるからそれを使え」と言い放ってまた外へ出ていってしまった。もう、せっかくの最新の設備を誇るキッチンも宝の持ち腐れで、悲惨な夕食となった。しかも暖炉に火がついたのは結局9:00pm過ぎで、震えながら食べたのだった。騙された。「新しくてキレイ」にまんまと騙された。

暖炉の前で茫然としていると、ドイツ人とアイルランド人の女性2人組がやってきた。せっかく客が来たってのに肝心のボビィは行方不明。彼女らは「?」という顔をして「他を当たってみようか」という感じで帰りかける。おっさん何やってんだよ。しょうがないので、「オーナーがすぐ来るから」とか言って私がつなぎ留めて、暖炉の前でしばし歓談。 しばらくしてボビィ登場。予想外のお客にびっくりし、大喜び。私が「毛布はないの?」と 聞くと、ゴキゲンのボビィは寝袋を貸してくれた。ああ助かった。

しかし、しかぁーし!シャワーがチョローリちょろり〜と、限りなく水に近い湯、っていうかほとんど水!しか出ず、部屋のヒーターはあるんだけど作動しない。つまりロビーの暖炉しかないワケ。(それも11:00pmには消されてしまった。)この状態って、どう考えても「準備中」じゃない?こらーっ!ちゃんと配管&暖房設備を万全にしてから客を泊めろーっ!


次回はボビィ号でKenmareへ、そしてKillarneyに向かうはずが、、、!?


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