<北欧編>No.6
第6回 ボーデまで フィヨルド南下
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ホニングスボーグでの3日目の朝。 今日は6:45am発の沿岸急行船フッティルウーテン号に乗り込む。ホテルのチェックアウトのとき、初老の男性(たぶん家族で切り盛りしているのでしょう。初日、夜遅くに着いたときは若い青年応対してくれ、朝食バイキングのときはお母さんらしき中年の女性が応対してくれた。早朝はの、たぶんおじいさんであろうと思われる男性が応対してくれた、という訳。)が、「The ship is......」と言って、「kl7.45」と書かれた紙を見せるのだ。この辺りは、若い人は英語も話せるけれど 年齢の高い人はもっぱらノルウェー語のみのようで、本人ももどかしい感じで、しきりに何か伝ようとしている様子だった。でも、「The ship is...」船が、、、「kl7.45」?これがわからない。「kl」というのがわからないのだ。ノルウェーの貨幣はクローネ(Kr)だし、もしrをlと間違えたとしても、7.45クローネでは安すぎる。(当時1クローネ=24円)最後の最後まで、彼は主張を続けたけれど 、私は「Thank you very much」と言って、船着き場に向かった。
ところが、6:45amになっても一向に船の来る気配がしない。待合所らしきものはなく、時々物凄い強風と発砲スチロールのような雪に襲われ、たまらなくなって 7:00am頃にホテルに戻ると、例の男性が時刻表を持ってきて、さっきの紙を交互に指差すのである。そこでやっとわかった!船が6:45amから7:45amに遅れる ということを教えてくれていたのだ!つまり、klは英語で言うclockを指していたわけ。それから 彼は笑いながらコーヒーをいれてくれた。私は、それはもう感謝と感激でいっぱいだった。 結局、船は7:56amにやってきた。もう口がまわらず、足の裏が冷たくて痛い!キャビン(客室)はおそろしく狭く、窓もナシ。こりゃ1日の大半を食堂で過ごすことになりそう。いやしかし揺れる 揺れる。食事の時も揺れるので、食器を押さえながら食べる。空のワインボトルが倒れ、コップの水はこぼれ放題。そこら中でガシャンガシャン。ウエイトレスも慣れた様子で笑いながら片付 けている始末。こないだの連絡船とは違って、お客さんは私の他は2、3人だけみたい。その後のシャワーが大変な騒ぎ。キャビンに付いているのはありがたいけど、揺れるのでシャンプーやら何やらもうメチャクチャ。薬を飲んでおいたせいもあるとは思うけど、船酔いはしなかった。優雅に船旅とは行かないけれど、意外とよく眠れた。
翌日は久々に太陽がすっきり顔を出し、甲板に出て見るとこれがもう正に、絶景!両側にフィヨルドが連なり、その中をぐんぐん進んでいく。氷山と雪山のあいの子と言いましょうか、海の中にそびえ連なる山脈。迫力満点!頭上を見上げると、太陽とカモメが一緒についてくる。しかし 物凄く寒いので、写真を撮りまくって早々に食堂に退散。夏はさぞ気もち良いことだろう。 揺れに体が無意識に反応するようになってきて、そうすると眠たくなってくる。甲板で景色を見ていたいけど、寒いので無理だし、他にやることもなく、意外と退屈だった。寒くなければ、見ていて飽きない絶景なのに、、、その日の夜はまたすごい揺れで、サイレンもしょっちゅう鳴るし、波の音もすごいし、不安でよく眠れなかった。
早朝4:00amに起床して、5:00amには出航するフッティルウーテン号を後に、ボーデ駅に向かう。陸を歩いていても、まだ揺れている感覚が残っていて、非常に気持ち悪い感じがした。駅に着くと閉まって いて、06:00ー21:00と書いてあるじゃないかい。ガガーン。暖房がきいていて、タダで休めるオアシス、駅が!、、、アテが大きく外れ、しばらくボーゼンとたたずんでしまった。しかしどっかホテルがやってるはずだ!と雪の降る中、荷物を引きずりながら必死で探し廻り、やっとのことでホテルを見つけ、6:00amまでロビーにいすわらせてもらった。みすぼらしい、、、。 この時のことが一番辛かった。早朝、雪の降る知らない町を、寒さにふるえながら歩き廻ったときが、、、。 そして6:00amに駅へ。さてここからも問題で、オスロまで南下するのに一番安くて快適な方法を考えなければならない。いろいろ調べて、まずはトロンヘイムまで行くことに。(オスロまで寝台特急というのもあったけれど、料金が高いので却下。)8:00am頃までベンチで寝転がり、カフェで朝食をとり、9:45am発の列車に乗り込む。トロンヘイムまで11時間! |