<山歩き編(1)>

−第0日目−

何もかも嫌になった。というよりは、何もわからない。考えれば考えるほど。 とにかく何もやる気がしない。すべては色あせて見える。自分自身が一番キライ。 最悪の状態である。まるであの頃に逆戻りしてしまったようだ。

中学生、思春期、「私は一体何のために生きているの?」、
「そもそもどうして宇宙は存在するのか?」、素朴で根源的な疑問で悩むのである。 誰も答えてはくれない。答えは自分だけが見つけられる、それはわかってる。見つけたはずだったんだけど、、、、、

1stアルバムのレコーディングの後、こんな状態になった。 一つの大きな目標を成し遂げた後、達成感とともに、次の壁が訪れる。それを初めて知った。 今まで「あの山さえ越えれば」と思っていた山の頂上に立ってみたら、 なんともっと高い山が見えてしまったわけ。 もちろん、今までより眺めは良く、眼下の景色もぐんと広がってはいる。 そして次の山の頂上は近いようで遠い。
何もしたくないなら、何もしなければよい。
でもお腹は空くし、呼吸もしている。寝たいときに寝て、食べたい時に食べればいいんだ。 頭で考えなくても、身体はわかっているから。精神、心もそのはず。 自分は一体どうしたいのか?何が欲しいのか?

「山に行きたい」と思った。それだけ。



霧が峰・5日間の全行程(’94.7.12〜7.16)


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